賢者のワイン

2023/12/05 13:32

読まずに飲みたいワイン

昔に比べて、ワインも日常生活のなかで普通に楽しむ方が多数派になりました。 「ワインを飲むときには、知識やルールはいりませんよ」、と我々ワインの商売をやってる人間たちは、長いこと口を酸っぱくして...

2023/12/04 13:38

内藤正典・著:イスラームからヨーロッパをみる(岩波新書、2020)

現地で現物をみて書いた宗教と社会いきなりですが、冒頭の写真に写っている人物はどなたかご存じでしょうか?実は、この写真は生成AIによって生成された画像です。出版物の紹介サイト「版元ドットコム」では、...

2023/12/03 13:43

半蔵門の国立劇場 惜別公演

このメルマガでもかねてより嘆いておりますが、半蔵門にあります国立劇場が取り壊しのため、閉館となります。写真は、巨大な校倉造の名建築を惜しんで撮りました。 一足先に大千穐楽を迎えた小劇場の文楽公...

2023/12/02 10:10

蕎麦屋と書店が同じ産業カテゴリーという話

 「リアルの書店をいとおしむ人々」という記事を投稿したのは、つい昨日のことでした。そうしたら、今朝の日経新聞の読書欄に、仏文学者の鹿島茂が「町中書店がいまや風前の灯火にな」ったので、自分が「神...

2023/12/01 09:28

リアルの書店をいとおしむ人びと

近年、書店の興廃を嘆く声が喧(かまびす)しいと感じます。ここには、地方鉄道と同じ構図が見えます。 自分は利用しないのに、保存を訴えるあの声です。 鉄道の数値分析に詳しい青山学院大学教授の福...

2023/11/29 23:17

合う料理と合わない料理

「ワインと料理を合わせたい」という話が出るたびに、「ワインもまだまだだな~」という感を新たにします。 「ビールに合う料理は何ですか?」という質問は、ほとんど聞いたことがありません。もっといえば...

2023/11/27 15:44

「あこぎ」の語源になった能「阿漕」を観て

国立能楽堂で、宝生流の「阿漕(あこぎ)」を観ました。「あざとい」ことの代名詞になっている阿漕は、いまの三重県にある阿漕ケ浦という名の海域です。伊勢神宮にお供えする神饌を獲るほかは禁漁となっている掟...

2023/11/25 15:20

10月のお届けワインと教養コンテンツの紹介

◆ワインイタリア(柔らかい口当たりの中に秘めたる底力を漂わせるスーパートスカン)アメリカ(カリフォルニア産のシャルドネに求めるエッセンスが凝縮した典型例)フランス(香りの高いアルザスのゲヴュルツトラ...

2023/11/25 10:40

書評 長沢伸也・編著、杉本香七・著:カルティエ ―― 最強のブランド創造経営

書評 長沢伸也・編著、杉本香七・著:カルティエ ―― 最強のブランド創造経営 ~ 巨大ラグジュアリー複合企業「リシュモン」に学ぶ感性価値の高め方(東洋経済新報社、2021) 最初にお断りしておきます...

2023/11/21 13:04

英国女王が選んだワインにバッキンガム宮殿が驚いた話

「フルコース」は19世紀の遺物 から続きます  さて、このような正式晩餐会の献立表には、同時にサーブされるワインの銘柄とビンテージも記載されていますので、非常に興味深く参考になります。 ...

2023/11/20 16:43

「フルコース」は19世紀の遺物

ワイン愛好家は、フランス料理の愛好家である確率も高いと思います。 賢者のワインのリベラルアーツ専門家としてもおなじみの宇田川悟氏は、パリ在住経験の長い食文化の専門家です。 氏の論文によりま...

2023/11/19 13:23

日本発の地球規模理論を読む

野中郁次郎、竹内弘高・著、黒輪篤嗣・訳:『ワイズカンパニー ―― 知識創造から知識実践への新しいモデル』(東洋経済、2020) 野中、竹内の名著『知識創造企業』(1995)の続編が25年後に出ました。前著...

2023/11/16 16:56

9月のお届けワインと教養コンテンツの紹介

◆ワインフランス(ボジョレー地区のなかで上質なワインを産する村名ワインのひとつ「モルゴン」)ドイツ (ドイツ産のシャルドネでつくる辛口白ワイン。ブルゴーニュの高騰でお買い得感増大中)オーストラリア(...

2023/11/16 09:47

日本のワイン市場の病理

きょうはボジョレーヌーボー解禁日ですが、これについてはまた改めて。 その前提としまして、写真のようなワインがスーパーなど小売店の目立つ場所に堂々と売られていることについて、触れておく必要があり...

2023/11/14 21:56

コルク栓よりスクリューキャップ

ワインの栓にはコルクが用いられていますが、最近ではコルク樫も稀少となり、全てのワインに用いるほど安価ではなくなりました。そこで、人造コルクが登場し、合成樹脂を使ってコルクのような形状に形成している...

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