賢者のワイン

2026/04/19 17:43

3月も魅力的なワインを3本お届けしました。

1つめは、イタリアの赤ワインです。トスカナ州で伝統的な品種配合に準拠しないで造られる高品質ワイン「スーパートスカン」です。こちらは、濃いのに、澄んでいます。凝縮感と透明感という、一見すると二律背反のような2つの軸が、なぜか同期してどこまでも延長していくみたいです。対抗軸が同調項になってしまうとは、事前に予想することはできません。良いワインを初めて飲む愉悦がここにあります。賢者のワインの価格帯で、このような並外れた高級ワインがたまに登場するところが、並のサブスクとの決定的な違いと自負しております。

2つめは、カベルネフランで造られた白ワインです。黒ブドウからできた白ワインを一般にブラン・ド・ノワールといいますが、その良さである厚いテクスチャとしっかりした飲みごたえが表現されています。その点では、これが日本ワインとは信じられない西欧的な酒質に仕上がっています。お料理のほうは、一転して日本ワインらしく、何でも広範囲に美味しさを引き立てます。そればかりか、トンカツなどの肉料理にも負けずに良く合うところなど、実力のほどはタダ者ではありません。

3つめは、こちらも日本のオレンジワインです。瓶やラベルの外観が「いかにもお土産物」に見えますが、飲んでビックリ、ナンダ観光用か?と舌打ちしていた自分が急に恥ずかしくなります。濃い目のカリン色の液体から本格的なペトロール香のアロマが立ち上ります。1口含むと最初に甘味のニュアンスが漂いますが、これは甘いということではなく、旨味の片鱗で、美味しいワインに不可欠の兆候です。柔らかな口当たりのなかに、キレイな酸が乗っていて、苦味や渋味も伴って非常にバランスが取れていて、愛好家もうならせる本格的な1本です。

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