賢者のワイン

2026/03/15 18:56

2月も魅力的なワインを3本お届けしました。

1つめは、シュナンブランと並んで南アフリカの最も代表的なブドウ品種であるピノタージュの赤ワインです。このブドウは、ピノノワールとエルミタージュの交配種で、
カカオパウダーのようなエスニックさ、ほのかなスパイシーさと一般にいわれます。こちらのワインは、エレガンスを纏って適度な厚みも備えており、大変バランスよくまとまっています。丸くこなれたタンニンも、心地よく通り抜けていくのが楽しめます。ブドウ品種が滑ったの転んだのという余計な前振りを除外しても、極めて均衡のとれたよくできたワインです。

2つめは、驚き度合では1年に1回レベルのワインです。あるプロ向けの展示会で、初めて飲む業界人がみんな驚いたというのが、こちらのワインです。どう驚くかと申しますと、想定していない風味と味わいが口の中で躍動するので、思わず「なにこれ!」と叫びそうになるのです。おそらく、ワイン通を自任されている方の9割以上は、このブドウ品種のことを飲んだこともなければ、聞いたこともない、ソムリエ教本の教科書にも載っていないというワインです。もちろん、珍しいだけではなくて、すごく美味しくゴクゴク飲めてしまうワインです。

3つめは、ペティアンです。瓶内1次醗酵の微発砲ワインです。2次ではなくて1次です。いま流行のナチュラルスタイルで、無濾過・無清澄なので、濁っています。アメリカはオレゴンといえば、ピノノワールの名産地です。そのピノノワールを100%使用した贅沢な造りです。ナチュラルといっても(ありがちな)わざとらしさがなく、やさしい口当たりです。それでいて、控え目ながらしっかりとした主張も見えてきます。この落差がたまりません。このワインに合う料理を一生懸命考えて作って用意しても、おそらく食べる暇もない速度で、自然に瓶が空になるでしょう。

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