2025/11/16 17:30
今月から、お送りしたワインの商品名は伏せまして、イメージ写真に変更します。
その代わりとしまして、ワインの紹介文を詳しく掲出することにします。
1.写真左はカリフォルニアの赤ワインです。
1口含むと、丸くてこなれています。カリフォルニア産にありがちなわざとらしさは微塵もありません。こんな表現は加州愛好家に怒られるかもしれませんが、加州ワインにももちろん多種多様なスタイルがあるので一概にはいえないものの、典型的な特徴といえば、赤白ともに濃厚な果実味、樽香たっぷりで重厚なボリューム感という、勧善懲悪、テレビの水戸黄門的な「わかりやすさ」にあるといえます。
そこへいくと、こちらは、樽の香りを抑制し、果実味も満開ではなく、繊細なエレガンスを纏っている点でやや異色ではあります。それでも、カリフォルニアにおける異端とまではいえず、加州ファンもボルドーファンも等しく感銘を受ける酒質に仕上がっています。
2.写真右はイタリアの白ワインです。
今月は、かなりユニークなワインです。
イタリアXX部、XXに国境を接するXX州で穫れるXXXという葡萄で造るワインです。この品種はYYYと同じ系統に属するので、飲む前の香りはまさしくYYYにそっくりです。しかし、YYYのように甘いワインにならずに、辛口に仕上がっています。グラスから立ち上る芳香が甘美なトローチ、甘い蜜をたっぷり含んだ花のような香りです。しかし1口含むと全く甘くないので、この意外な展開が受けて、リピーターが続出しています。程よい重さと複雑さがあります。上質の酸が支えているので、全体が引き締まっています。もちろん、バランスとエレガンスがあります。
3.真ん中は、ルーマニアのロゼワインです。
このワインを1口で言えば、「飲めばわかる」です。ロゼは日本では鬼門です。これは国民全体に染み付いた国民感情という水準にまで達してしまっていますので、世代交代を伴わないと払拭はできないと店番は諦めています。なので、どんなに美味しく品質の高いロゼワインであっても、日本では黙ってては売れません。
しかし、このワインをひとたび試飲して頂くと、ほぼ全員が驚嘆します。ロゼに対する期待感が最初から低いことも貢献していると思いますが、試飲された方々の顔つきが明らかに変わるのがわかります。そして、それなりの価格にもかかわらず購入に至ります。
もっちりと濃い目のテクスチャがあって、存在感があります。ロゼで存在感が出ると、こんどは徒に太くなったり粗野になったりとあらぬ方角へいくこともあるのですが、こちらは全体としてエレガンスをテーマとしていると受け取れます。バランスよく高邁な立ち位置を意識している美味しいロゼです。